
湿式シート防水
防水工法にはさまざまな種類がありますが、特に近年注目されているのが「湿式シート防水」です。防水性能を高めるために、専用の下地材や接着剤を併用して施工されるこの工法は、高い密着性と耐久性が求められる場面で活用されています。
湿式シート防水とは?
接着剤やセメントなどの湿式材料を使って基材と密着させるタイプの防水シートを指します。単にシートを敷くだけでなく、施工時に「湿式材料(液状やペースト状のもの)」を使用して貼り付けるため、より高い密着性と防水性能が得られます。

主な用途と施工場所
湿式シート防水は、以下のような場所で多く使用されています。

建物の屋上やバルコニー

地下構造物の外壁・床

浴室や水回り部分

土間コンクリート下地

プールや貯水槽など
湿式シート防水は、厨房、トイレ、地下室、屋上、バルコニーなど特に水を多く扱う場所や湿気の多い場所や水漏れが懸念される場所での下地が乾燥しにくい場所に適しています。
湿式シート防水の特徴とメリット
湿式シート防水は、水を多く使う場所や湿気の多い環境に最適な防水方法です。
ここでは、その特徴やメリットをご紹介します。
POINT
1
高い密着性
湿式材料を使用することで、下地との密着力が高まり、剥がれや浮きが起きにくくなります。特にコンクリートなどの下地には相性が良く、長期間安定した防水効果が期待できます。
POINT
2
耐久性・耐水性に優れる
シートと下地が一体化するため、水の侵入をしっかりブロック。過酷な環境下でも劣化しにくく、耐久性に優れるのが大きな特長です。
POINT
3
変形追従性
一部の湿式シートには、下地の微細なひび割れや動きに柔軟に追従できるタイプもあり、構造物の動きに対する適応力があります。
湿式防水シートと乾式防水シートとの違い
湿式防水シート
乾式防水シート
接着剤・セメントなど湿式材料使用
接着方法:
慣れが必要・施工時間長め
施工性 :
高い(下地と一体化)
密着性 :
自着タイプや機械的固定
接着方法:
比較的簡便でスピーディー
施工性 :
やや低い(下地の状態に影響)
密着性 :
湿式シート防水は、防水性が高くしっかりと密着するため、建物や構造物の寿命を延ばすのにとても効果的な方法です。
特に、確実な防水が求められる場所では、乾式よりも湿式が選ばれることが多くなっています。
ただし、湿式シート防水は高い技術と丁寧な施工が求められるため、経験のある業者に依頼することがとても大切です。
M・T工業株式会社は湿式シート防水を専門に手がけており、豊富な実績があります。安心してお任せください。